コラーゲンを摂る必要性って?美肌とコラーゲンの関係を徹底解説!
美肌を保つための美容成分の代名詞とも言えるコラーゲン。
お肌のハリの元になる成分ですが、年齢を重ねていくと肌に存在するコラーゲンは減少していってしまいます。
恐ろしいことに、40代になると20代の約半分まで減少してしまうのだとか…。
今回は美肌とコラーゲンの関係について詳しくお話ししていきます。
コラーゲンとはいったい何か?
美肌サプリメントやスキンケア化粧品にも、美容成分として配合されていることの多いコラーゲン。コラーゲンが配合されていると、それだけでなんだかキレイになれそうな気がしますよね。コラーゲンが美肌のために良いとはなんとなくわかっていても、一体コラーゲンとは何なのか?まずはコラーゲンについてご説明しましょう。
私たちの体は約60%が水分でできています。そして、15~20%はタンパク質が占めています。ダイエット中でもタンパク質はしっかり摂らなければいけないと言われていますが、タンパク質は、筋肉や臓器を作っている大切なもの。そして、肌や髪、爪、ホルモンや酵素、そして免疫物質なども作っています。タンパク質は健康にも美容にも大きく関わっているものです。
そして、コラーゲンは私たちの体を構成するタンパク質の一つ。体内に存在するコラーゲンの総量は、全タンパク質の約30%を占めていると言われています。そして肌の真皮の乾燥重量で言うと、約70パーセントを占めるといわれています。
真皮に存在するコラーゲン分子は、アミノ酸が鎖を3本組み合わせた「三重らせん構造」になっています。コラーゲンはエラスチンとともに、肌の土台を作る繊維を作ります。そして、そこにヒアルロン酸やプロテオグリカンなどがくっつき、ハリと弾力、潤いのある健康的な肌を保つことができるのです。また、コラーゲンは肌だけでなく、体全体に存在して骨や血管、臓器の健康にも役立っています。
加齢で減少・劣化していくコラーゲン
お肌のハリと弾力を与えるコラーゲン。いつまでも若々しい美肌を保つために、コラーゲンは必要不可欠なもの。しかし、年齢とともに肌にもともと存在するコラーゲンは減少していってしまいます。40代になると20代の約半分まで減少してしまうのです。体内のコラーゲンが減少していくと、当然肌にシワやたるみができやすくなるだけでなく体に様々な影響が生じます。
また、コラーゲンは減少するだけでなく、加齢により代謝が悪くなることで、その質にも影響が出てきてしまいます。もともとコラーゲンは代謝の間隔が長く、ゆっくりと数か月から数年かけて分解されていきます。その間に紫外線によるダメージや、ストレスに影響を受けて活性酸素が溜まると、コラーゲンの本来持つ柔軟性が失われてしまいます。加齢により、コラーゲンは減少・劣化し、シワやたるみなど肌の老化や関節のこわばり、骨粗鬆症などの原因となっていくのです。
コラーゲンは体内で作られている
コラーゲンは体内にもともと存在していて、体内で作られている成分です。コラーゲンの生成には様々な栄養素が関わっています。特にビタミンCはコラーゲンを生成する上で必要不可欠。また、ビタミンCともに良質なタンパク質をしっかり摂ることも大切なこと。食事でコラーゲンの材料となるビタミンCやタンパク質が不足してしまうと、新しいコラーゲンの生成や、古くなったコラーゲンの分解に悪影響を及ぼすことに。
体内のコラーゲンを増やすためには、毎日の食事でビタミンCを多く含む食品や、肉、魚、卵、大豆製品などからしっかりとタンパク質を摂るように心がけましょう。ビタミンCは喫煙やストレスで失われていく栄養素です。一度に多く摂っても尿と一緒に流れ出てしまう水溶性ビタミン。毎食ごとにビタミンCを摂るようにすると良いですね。また、手羽先、フカヒレ、牛すじなど、コラーゲンそのものを多く含む食品を摂ることも効果的でしょう。
理想的な1日のコラーゲン摂取量は5g~10gだと言われています。しかし、日本人の食事からのコラーゲン摂取量は平均1,900mgと、不足状態にあります。5gのコラーゲンを食事から摂ろうとすると、牛すじなら100g、手羽先なら335gも食べなくてはなりません。毎日そんなに食べることは難しいので、コラーゲンサプリメントで補うと良いでしょう。各メーカーから様々なコラーゲンサプリメントが販売されています。粉末を水に溶かして飲むタイプ、そのまま飲めるドリンクタイプ、ゼリー状や舐めて摂れるチュアブルタイプなど、形状も選べるので、自分に合ったサプリメントを選んでみて下さいね。
コラーゲンを摂る必要性
手羽先やフカヒレなど、コラーゲンを多く含む食材を食べると、お肌がぷるぷるでキレイになったような感覚がありますよね。しかし、以前はコラーゲンを摂っても意味がないと考える研究者が多くいました。それはコラーゲンを摂っても胃や腸で分解・吸収されてアミノ酸となってしまうという理由から。アミノ酸はほとんどが筋肉などの細胞組織を作るために使われるため、肌のコラーゲン生成にとって意味がないという考えからです。
コラーゲンを多く含む食材を食べても、それがそのままコラーゲンとして吸収されず、コラーゲンはバラバラとなってしまいます。そのバラバラとなったコラーゲンを全く同じようにつなぎ合わせることは不可能というわけです。しかし、近年の研究では、コラーゲンは全てがアミノ酸に分解されるわけではなく、一部はアミノ酸が2個、3個とつながったペプチドとしても吸収されることが発見されました。こうした小さなペプチドの形で吸収されることにより、肌の真皮細胞を増やしたり、活性化させたりすることがわかっています。
コラーゲンを摂ったとしても、体内でそのままの形でコラーゲンとして吸収されるわけではありませんが、ペプチドが肌の細胞に働きかけてコラーゲン生成を促してくれるのです。現在でもまだコラーゲンに関しての研究は続いており、全容が解明されたわけではないようです。とは言え、コラーゲンを摂ることにより、体内でコラーゲン生成が促されることはわかっています。年齢とともに減少していくコラーゲンを補うためにはコラーゲンを摂ることは必要なことだと言えるのではないでしょうか。
状態の良いコラーゲンを保つには
コラーゲンは年齢を重ねていくとその数が減少し、徐々に劣化していってしまいます。そして、肌からハリと弾力を奪い、シワやたるみなど老化の原因となってしまいます。いつまでも若々しい肌を保つためには、体内のコラーゲンを増やしていくことと、その質を高めることが大切です。
前述のとおり、コラーゲンは体内で生成されるもの。コラーゲンを多く含む食材を積極的に摂ることとともに、コラーゲン配合のサプリメントを毎日摂ることがおすすめです。サプリメントは薬ではなく食品ですので、即効性は期待できません。毎日摂り続けることで、数ヶ月後、数年後の肌に違いが出てくるのです。すぐに効果が感じられなくても、あきらめずにコツコツと続けてみて下さい。
また、コラーゲン生成をサポートするビタミンCを多く含む食材や、タンパク質も毎日欠かさずに摂るようにしましょう。日々の食生活は美容と健康に直結します。サプリメントを活用しながら、栄養バランスの取れた食事を楽しんで食べるようにしましょう。
そして、コラーゲンを劣化させないためには紫外線によるダメージから肌を守ることが大切です。紫外線を浴びると体内に活性酸素が溜まり、コラーゲンに悪影響を及ぼします。日焼け止め、日傘、帽子、サングラス、UVカット機能の備わった手袋や衣類などで紫外線を浴びないように注意して下さい。そして、ストレスも活性酸素を発生させる原因となります。人間誰しも、対人関係や仕事など様々な理由でストレスを感じることがあります。ストレスを上手に発散できる方法を見つけて、溜め込まないようにすると良いですね。
現在、大手メーカーをはじめ各社が大学などとタッグを組んでコラーゲンの研究を続けています。コラーゲンの美肌効果を高めるために、ヒアルロン酸やプラセンタなど他の美容成分も配合された美容サプリメントも数多く発売されています。ドラッグストアでも通信販売でも、コラーゲンサプリメントは手軽に買うことができますよね。
毎日の食生活では、タンパク質やビタミンCをはじめ、栄養をしっかりと摂り、サプリメントも上手に活用しながら体内のコラーゲン生成をサポートするように心がけましょう。そして、紫外線やストレスなどで活性酸素を溜めないように注意。年齢とともに減少・劣化していくコラーゲンを守り、シワやたるみを予防していきましょう。