【今さら聞けないスキンケア用語】SPFとPAって何?
日焼け止めや化粧下地を買うとき、商品のパッケージを見ながら「ふ~ん、SPFが30か。そしてPAが+++? もっと高い数値が欲しいよね~」なんて思ったりしてませんか? このSPFやPA、実際はどんなものかと聞かれると答えに詰まってしまいます。今さら人に聞けないSPFとPAについて解説します。
SPFって何?
SPFは、「Sun Protection Factor」の略。紫外線防御指数、という意味です。サンバーンによるシミやソバカスを引き起こすUV-B(UVについてくわしくはコチラ)を、どのくらい防げるかを表す指標です。紫外線を浴びた後に皮膚に赤い斑点(=紅斑)ができるまでの時間を、何倍に長く出来るかを表したものです。
例えば、SPF30の日焼け止めを使用した場合、紅斑が現れる時間を30倍遅らせることができます。一般的に、紫外線を浴びてから紅斑が現れるまで20~25分かかるといわれていますので、SPF30の日焼け止めを使うと600分(10時間)~750分(12時間半)、日焼けを遅らせることができる、ということです。
「SPF50のほうがSPF30よりも紫外線を防御できる!」というのは間違いで、紫外線を防御する「強さ」ではなく「時間」であることを覚えておきましょう。
PAって何?
一方のPAですが、こちらは「Protection grade of UVA」の略。UV-A防御指数、という意味です。こちらはサンタンによるシワやたるみを引き起こすUV-Aをどのくらい防げるのかを表す指標です。「+(プラス)」の数によって表され、数の多さがUV-Aに対する効果の高さを表します。指標は4段階あり、PA+は「効果がある」、PA++は「かなり効果がある」、PA+++は「非常に効果がある」、PA++++は「極めて高い効果がある」という意味です。
地球に降り注ぐ95%がUV-Aであり、UV-Bよりも肌の奥まで入り込んでシワやたるみの原因となります。シワやたるみが気になる方はぜひ、日焼け止めを選ぶ際にこのPAの表示に注意するようにしてください。
SPFとPAの使い分け
日焼け止めは、一度塗ったら同じ効果が1日中持続する訳ではありません。日焼け止めには紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が含まれており、肌にあわない方もいます。強い日差しの中にいるときや長時間外出するときなどは高い数値の日焼け止めがおすすめですが、日常使いの場合は低めの数値の日焼け止めを何度か塗り直すようにすると、肌に負担がありません。また、日焼け止めにはさまざまなタイプがありますので、自分にあった日焼け止めを選ぶようにしましょう(日焼け止めのタイプについてくわしくはコチラ)。
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