肌に負担をかけずに日焼け止めをキレイに落とす方法とは?
紫外線ダメージからお肌を守るために、日焼け止めを塗ることはとても大切なこと。特に、強い紫外線が降り注ぐ夏は、日焼け止めを塗って肌を守ることが美肌を保つために必須と言えます。
では、その肌に塗った日焼け止めはどのように落としていますか?お使いの日焼け止めによっても、落とし方は色々あります。正しい落とし方をしないと、肌にダメージを与えてしまうことも。こちらでは、肌に負担をかけることなく、日焼け止めをキレイに落とす方法をご紹介致します。
日焼け止めを落とす方法は?
日焼け止めを落とすには、お使いの製品によって様々な方法があります。日焼け止めのパッケージに落とし方についての説明が記載されていると思いますので、日焼け止めを購入する際には必ず確認するようにしましょう。日焼け止めの多くが、次のうちのいずれかの方法で落とすように記載されているはずです。
- 専用クレンジングで落とす
- メイク用のクレンジング料で落とす
- 洗顔料で落とす
専用クレンジングで落とすように記載されているのは、SPF、PA値が高く強力な紫外線カット力があるものや、ウォータープルーフの日焼け止めです。その日焼け止めを落とすために販売されている、専用のクレンジングを使って落とします。
専用クレンジングは、メイクや肌の汚れまでスッキリ落とせるタイプや、W洗顔不要のタイプ、肌の負担を軽減する美容成分入りなどがあります。お使いの日焼け止めに、専用クレンジングで落とすよう記載されていたら、必ずその日焼け止め専用に作られたクレンジングを使うようにしましょう。
違う種類の日焼け止め専用に作られたクレンジングだと、落ちにくい場合があります。専用クレンジングが必要な日焼け止めを買う時は、合わせて一緒に専用クレンジングも買うようにすると、後から慌てずに済むのでおすすめです。
現在販売されている日焼け止めは、ほとんどが専用クレンジング不要のようです。多くの日焼け止めはメイク用のクレンジングで落とすように記載されているでしょう。顔に日焼け止めを塗った後は、女性であればメイクをすると思いますので、メイクを落とすのと同時に日焼け止めが落とせれば便利ですね。あまり日焼け止めを落とすことは意識せずに、クレンジングでメイクを落として、その後洗顔料で顔を洗っている方がほとんどではないでしょうか。
ただ、専用クレンジングが必要な強力な日焼け止めの場合、普通のメイク落とし用クレンジングと洗顔料では落ちない場合があります。日焼け止めの落とし方はパッケージに記載の方法をきちんと確認するようにしましょう。
洗顔料で落とすタイプの日焼け止めは、軽い付け心地で紫外線カット力が弱めのものや、オーガニックブランドのものに多いようです。「クレンジング不要」「専用クレンジング不要」や、「洗顔料で落とせます」というように、肌に優しいという意味合いのキャッチコピーが付いていたりします。顔に塗った日焼け止めは洗顔時に落とせますし、体に付けた日焼け止めは入浴時にボディソープで落とせます。
ただ、使う洗顔料が少なかったり、洗い方が足りなかったりすると日焼け止めを落としきれずに肌に残ってしまう原因になります。
日焼け止めを落とす時、洗顔料は規定の使用量より少し多めに使ってしっかりと洗うようにしましょう。すすぎ残しもないように、たっぷりのぬるま湯で10回以上はすすぐようにして下さい。
日焼け止めが肌に残るとどうなる?
クレンジングや洗顔で日焼け止めがきちんと落としきれず、肌に残ってしまうとどうなるのでしょうか?日焼け止めを長時間肌に付けていると、ファンデーションや皮脂、ホコリ、汚れなど様々なものがその上に付着します。そしてそれが肌の上で酸化し、刺激となってしまいます。
日焼け止めが肌に残っていることで、肌荒れ、痒み、吹出物などあらゆる肌トラブルの原因となってしまうのです。また、紫外線吸収剤の配合された日焼け止めの場合は、肌の上で化学反応を起こして紫外線が肌に侵入するのを防いでいます。肌の上で化学反応が起きることによって、少なからず肌には刺激となっています。
帰宅後はなるべく早く日焼け止めを落として、スキンケアをして肌を休ませてあげること。それが肌のためには良いでしょう。
レジャーやスポーツなどで疲れて帰ってきた時でも、日焼け止めを落とさずに寝てしまうなんて絶対にNG!肌にダメージを与えてしまうことになります。せっかく紫外線ダメージから肌を守るために日焼け止めを塗っても、日焼け止めを落とさずに寝てしまうことで別のダメージを与えてしまうのは避けたいですよね。
面倒だからと専用クレンジングなど決められた方法を省略し、洗顔だけで済ましてしまうのも良くありません。日焼け止めは必ずパッケージに記載されている方法を確認して、正しくきちんと落とすようにしましょう。
肌に負担をかけない日焼け止めの落とし方
肌に負担をかけずに日焼け止めを落とす方法をご紹介致します。これは、日焼け止めだけに限らず、普段のメイク落としや洗顔時にもぜひ行って頂きたい方法です。
まず、アイライナーやマスカラ、アイシャドウなどの目元のポイントメイクは、専用のアイメイクリムーバーで落としておきましょう。特にウォータープルーフのアイライナーやマスカラは、普通のクレンジングでは落としきれないことが多く、洗顔後も肌に残ってしまいます。それが色素沈着、くすみ、肌荒れなどあらゆる肌ダメージの原因となってしまいます。
面倒だと思っても、目元のポイントメイクは必ず専用のアイメイクリムーバーで落とすことをおすすめします。
また、目元は他の部分より皮膚が薄くデリケートです。それなのに、他の部分と同じように洗ってしまえば目元に刺激を与えてしまいます。シワやたるみの原因にもなりますので、目元は極力優しく、且つ落とし残しのないように洗うよう注意が必要です。手の指の中で最も力が入りにくい、薬指と小指を使って洗うようにすると、意識せずとも優しく洗うことができます。
目元だけでなく、普通のクレンジングでは落としにくい口紅を付けている時には、唇も専用のクレンジングで先に落としておきましょう。ポイントメイクリムーバーとして、目元にも唇にも使える専用クレンジングもありますので、そういったアイテムを使うと手間が省けますね。あらかじめ1回分がコットンに染み込んでいるポイントメイクリムーバーも便利ですので、活用してみてはいかがでしょうか。
目元、唇のポイントメイクを優しく落とした後は、どこから洗うのでしょうか?それは、顔の中で皮脂の分泌量が多い鼻周りや額からになります。このTゾーンと呼ばれる部分からスタートするのが基本です。鼻周りはほとんどの方が皮脂の多い部分になりますが、乾燥肌の方や年齢を重ねている方は額が乾燥しているかもしれません。そういった場合はスタートするのは鼻周りだけで大丈夫です。
皮脂の多い部分から洗うのは、乾燥しがちな部分を、洗い過ぎによってさらに乾燥させてしまうのを防ぐため。皮脂の多い鼻周りを洗ったら、次に頬から顎にかけてのUゾーンを洗います。そして、最後に目の周り、口の周りのOゾーンを洗います。Oゾーンは先にポイントメイクリムーバーで落としていますので、顔全体を洗う時にはそんなに念入りに洗わなくて大丈夫です。クレンジングや洗顔料を肌の上に置くようになじませ、優しくなでるように洗うだけで十分です。
そして、クレンジングや洗顔料を使って日焼け止めを落とす時のお湯の温度。よく、シワ防止のために熱いお湯は使わない方が良いと言われていますよね。これは日焼け止めを落とす時にも同じことが言えます。熱いお湯を使うと肌に必要な皮脂まで取り除き過ぎてしまい、肌が乾燥する原因になります。冬の寒い時期でも、日焼け止めを落とす時に熱いお湯は使わないようにしましょう。
ただ、冷たい水だけを使うのも考えもの。日焼け止めやメイク、肌に付いた汚れは冷たい水だけではキレイに落としきれない場合があります。どのくらいの温度を使えばよいのかというと、体温よりも低いぬるま湯をおすすめします。30度前後のぬるま湯であれば、熱過ぎることもないので皮脂を取り過ぎてしまうのを避けられますし、日焼け止めやメイク、肌に付いた汚れをキレイに落とすことができるでしょう。
すすぎは洗う時よりも丁寧に時間をかけ、10回以上は行うようにしましょう。せっかくクレンジングや洗顔料で日焼け止めをキレイに落としても、肌にクレンジング料や洗顔料の泡が残っていては肌ダメージにつながってしまいます。そして、丁寧にきちんとすすいだ後は柔らかいタオルを肌に当てるようにして、優しく拭き取りましょう。
日焼け止めを落とした後のスキンケア
日焼け止めを長時間肌に塗っていると、多少は肌に負担がかかります。日焼け止めは紫外線が肌に侵入するのを防ぐための役割を担っています。紫外線吸収剤配合のものであれば肌の上で化学反応を起こし、紫外線散乱剤であれば肌の上で紫外線を反射・散乱させます。優しい処方で美容成分が配合されている日焼け止めでも、全く肌に負担がないとは言えません。
敏感肌の方はもちろん、普通肌の方でも生理前や季節の変わり目で肌が敏感な時は痒みや刺激を感じることもあるでしょう。
日焼け止めを落とした後のスキンケアは、とにかく肌に刺激を与えずに優しく保湿してあげることがポイントです。化粧品は、あれもこれもと種類を使い過ぎるのは禁物。化粧品の種類が増えると、複数の配合成分や付ける時の手の刺激で肌に負担をかけてしまいます。おすすめは、オールインワンゲルをたっぷり肌になじませること。屋外で過ごして紫外線を浴びてしまった後なら、ゲルの冷たさが気持ち良いでしょう。
冷蔵庫で冷やしてから使えば、火照った肌を落ち着かせることができます。保湿成分ヒアルロン酸配合のものや、敏感な時にも使えるセラミド配合のもの、美白を目指せるトラネキサム酸配合のオールインワンゲルがおすすめです。肌に優しくなじませたら、手のひら全体で顔を覆うようにしてハンドプレス。乾燥しがちな部分には重ね付けすると良いでしょう。
体の日焼け止めの落とし方
顔ではなく、体に塗った日焼け止めはどのように落とせば良いのでしょうか?顔と同じで、やはり使った日焼け止めのパッケージに記載されている落とし方に従うことが基本となります。専用のクレンジング料で落とさなければならない日焼け止めは、専用のクレンジング料を必ず使いましょう。体も顔と同じで、日焼け止めの落とし残しは肌トラブルの原因となります。
普通のクレンジングで落とすと記載があるものは、メイク落とし用のクレンジングを手に取り、日焼け止めを塗った部分になじませてくるくると洗いましょう。洗顔料で落とせる日焼け止めは、普段体を洗っているボディソープで落とせます。通常よりも多めにボディソープを使って、たっぷり泡立てて優しく洗うと良いでしょう。
体を洗う時には、スポンジを使っている方、タオルを使っている方、ボディブラシを使っている方、何も使わずに手で洗う方がいらっしゃいますよね。絶対に止めたほうがいいのが、ナイロンなど化学繊維で作られたスポンジやタオルを使うこと。これは肌を傷め、乾燥や肌荒れ、吹出物、黒ずみの原因となる場合があります。コットンや麻、シルクなど天然素材で作られた肌あたりの良い素材のものを使うようにしましょう。
また、古くなって毛羽立ったり、硬くなってしまったり、肌あたりが悪くなったら、処分して新しいものに替えることも大切です。肌に直接触れるものには、極力肌あたりが良いものにするよう意識することで、肌の状態が違ってきます。これは、顔にも体にも言えることです。洗顔後のタオル、体を洗った後のタオル、メイクブラシやチップなども意識して肌あたりが良いものを使いましょう。
日焼け止めのパッケージに記載の落とし方は気にせず、普通のクレンジングや洗顔料で洗っていた方も多いかもしれません。しかし、間違った方法で日焼け止めを落としていることで、肌に日焼け止めや汚れが残ってしまうこともあります。それが痒み、肌荒れ、吹出物、くすみなどの肌トラブルの原因に。肌に負担をかけることなく、日焼け止めをキレイに落とすには、日焼け止めに記載の正しい方法で肌に刺激を与えないように優しく落とすことが大切です。
洗う順番やお湯の温度、日焼け止めを落とした後のスキンケア方法にも注意。日焼け止めをしっかり落としつつ、トラブルの起きない美肌を目指していきましょう。