紫外線対策、ちゃんとしないとどうなる?4つの恐怖
夏も本番。この時期気になるのが紫外線。
紫外線対策を怠ると、シミ、シワだけでなく、実はもっと怖いことが…
ちゃんと理解しておきたい代表的な紫外線の4つの恐怖をご紹介します。
その主な原因は、紫外線を浴びると体内で大量に発生する「活性酸素」。あなたの紫外線対策、万全ですか?
①光老化が引き起こす「老け顔」
紫外線を浴びて体の中で活性酵素が発生すると、皮膚にある脂質が活性酵素により酸化(サビ)てしまい、シミを生む成分を発生させます。
さらに活性酵素は美肌に欠かせないコラーゲンや線維組織も酸化させるので、肌の水分やハリが失われてシワの原因となります。
また、紫外線で活性酵素が発生すると、その活性酵素を取り除くためにメラノサイト刺激ホルモンが分泌されます。これによりメラニンが作られシミができ…老け顔になってしまうのです。
②皮膚がんの恐怖
実は紫外線を浴び続けると、基底細胞という部分に存在する遺伝子が傷つきます。この遺伝子は修復機能があり、大量の紫外線を浴び多く傷が出来ると傷が修復できなかったり、間違って修復してしまう影響が出る場合があります。
この間違って修復された細胞は、正常な細胞でないので異常な細胞となり皮膚がんを発生させる原因になってしまうのです。ちなみに、紫外線が多いオーストラリアではがん患者の半分が皮膚がんを患っているというデータもあります。
③目の疾患の原因
目の紫外線ケア、気にしていますか?実は目からも紫外線は侵入し、活性酵素を発生させてしまいます。やっかいなのは…目から入った紫外線は全身のメラノサイトを活性化させてしまい、紫外線対策を行っているはずのお肌にまで悪影響を及ぼすのです。
さらに目から紫外線が入ると角膜に活性酵素が大量発生して、長期的な充血を発生させたり白内障や瞼裂斑などの目の病気を発症させるリスクを高めてしまいます。
④免疫力の低下
ここ最近、紫外線による免疫力の低下も注目されています。私たちの皮膚には、ウイルスや化学物質の侵入を感知する細胞があります。この細胞があることで、病気などを予防する免疫力が働きます。
しかし、紫外線によって活性酵素が増えると、この細胞が傷つき機能しなくなります。この細胞がうまく機能しないということは、免疫機能が低下して体の抵抗力が落ち、風邪や皮膚疾患の原因になります。
この細胞は年齢とともに減少していく性質を持っていますが、その減少を促進させてしまうのが紫外線なのです。
紫外線対策で、健康なカラダづくり!
お肌だけでなく、カラダにまで悪影響を与える紫外線。
美容をキープするためspfの高い日焼け止めを塗るのはもちろんですが、サングラスの使用や紫外線対応の服、帽子や日傘など…とにかくuvを防ぐことが必要です。日焼け止めは、塗ってから3~4時間ほどで効果がなくなりますので、こまめな塗り直しをするのもポイントです!
また、紫外線対策には、カラダの中からケアも大切です。夏野菜、特にトマトやゴーヤがおすすめ!また、最近は、手軽に紫外線対策できるサプリメントも人気です。上手に活用して、カラダの内側から、外側からしっかりケアしてくださいね!

記事執筆・監修
美容家・キレイナビ代表
飯塚 美香
ビューティーアドバイザーとして、幅広く活躍する美肌の専門家。美容薬学、薬膳マイスターの資格を生かし、外側だけでなく体の中からの健康的な美しさを追求する。
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