サンケア, 日焼け

紫外線対策出来ない?金属アレルギーがあると日焼け止めが危険なんです!

金属アレルギーの原因は?

金属はその名の通りニッケルや水銀、コバルトといった金属が原因で起こるアレルギーになります。

ネックレスやピアスなど金属を付けたとき、汗や体液と混ざり金属が溶け出して「イオン化」をします。

このイオン化した金属は体のたんぱく質とくっついて、肌トラブル(かゆみ、かぶれ、腫れ)などを引き起こします。

もちろん金属アレルギーは、貴金属を付けるほかに歯医者で使われる詰め物や、ワインや、ナッツ、食べ個の香辛料など食事にはいっている金属で反応してしまう方もいます。

さらに、乾燥肌や敏感肌の方は肌のバリア機能が低下し、肌が刺激に弱くなっているため、金属アレルギーを誘発してしまう可能性もあります。

なぜ日焼け止めで金属アレルギーになるの?

ではなぜ日焼け止めで金属アレルギーになってしまうのでしょうか?

①紫外線吸収剤

紫外線吸収剤には、紫外線を吸収して化学反応を起こして熱エネルギーに変化して外へ紫外線を放出して肌を守ります。

しかし、このとき皮膚の水分が蒸発して乾燥してしまいます。

肌が乾燥すると外部の刺激から弱くなるので、日焼け止めを塗ると金属アレルギーのような症状が起こってしまうのです。

②紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤とは違い紫外線を反射・散乱させて紫外線から皮膚を守る効果があります。

実はこの紫外線を反射させるのは「金属」が使われているのは知っていますか?それが酸化亜鉛と酸化チタンです。

◎酸化亜鉛
実は、科学的には酸化亜鉛は金属アレルギーを起こさないと考えられています。

なぜなら、「酸化○○」という物質は、金属酸化といってアレルギーの原因にはならないんです!

が、現に酸化亜鉛が入ってる日焼け止めで金属アレルギーの症状が出てしまったというケースが報告されています。

ではなぜ金属アレルギーが起こらないと考えられる成分で、金属アレルギーが発生してしまうのでしょうか?

それは、酸化亜鉛中に不純物として単体の亜鉛が混ざっていたり、日焼け止め他の成分と化学反応を起こして単体の亜鉛が発生してしまうので、金属アレルギー症状が出てしまうのです。

◎酸化チタン
もう一つ紫外線散乱剤でよく使われている成分で、酸化チタンというものがあります。

チタンと聞くとこれも金属だから、アレルギーの心配があるかもしれませんが、酸化チタンはアレルギーの原因になりにくいと考えられています。

もちろん絶対とは言い切れませんが、99%以上の高確率でアレルギーは起こりにくいといわれているので安心して使うことが出来ます。

金属アレルギーの人でも安心して使える日焼け止めの選び方

では金属アレルギーを持っている方でも安心・安全に使える日焼け止めの選び方を紹介していきます!

これを守れば、金属アレルギーの症状が発生するリスクを0に近づけることが出来ます。

①紫外散乱剤「酸化チタン」のものをつかう

まず吸収剤は化学物質が含まれているので、肌にとっては刺激になります。

そのため紫外線吸収剤ではなく、紫外線散乱剤のものを使用しますが、このとき酸化亜鉛だと金属アレルギーが発生してしまう可能性があるので、「酸化チタン」のものを選びましょう。

酸化チタンのものなら、金属アレルギーを持っている方でも安心して使うことが出来ます。

②化学成分が少ないもの

日焼け止めを買うときに、どんな化学成分が配合されているか見ていますか?

このとき無添加のものや、化学成分がなるべく少ないものを選びましょう。

近年オーガニック製品が人気を集めていますが、オーガニック製品の中にも日焼け止めの色素として使われているニッケルやコバルトといった金属アレルギーを誘発する成分が配合されているものもあるので注意が必要です!

③ナノ粒子になっていない

成分を肌に浸透させるため成分をナノ化しているものも多く販売されています。

日焼け止めの難点である白浮きを解消してくれますが、肌の奥まで行き渡ってしまい肌にとって有害なものになったり、ガンの恐れが警告されています。

そのため、ナノ粒子になっていないものを選んで下さいね。

④数値が低いものを使う

日焼け止めにはSPF○、PA○○という数値があります。

この数値は高ければ高いほど効果がありますが、その分化学成分が入っているので肌にとっては刺激になります。

この数値の使い分けはこちらの記事に添付してあるので、一度目を通してみてください。

そして日焼け止めは、数値の高いものを1度塗れば効果が持続するというものではなく、2~3時間ごとにこまめに塗り直すことで効果が持続します。

そのため、数値が高いものを1度しか塗らないよりも、 数値が低いものをこまめに塗り直したほうが肌にとってはいいのです!

数値が低いものなら、肌にも安心して使えるのでぜひ数値の低いものをこまめに塗り直すように心がけましょう。
(もちろん真夏の炎天下の中のレジャーの際には、数値が高いものをこまめに塗り直すひつようがあります。)

日焼け止めを使う前には必ずパッチテストを!

さらに安心して使うために、日焼け止めを購入したら必ず「パッチテスト」を行いましょう。

日焼け止めを二の腕の内側などに塗って放置します。

そして24時間様子をみて赤くなったり、かぶれたりしなければ次は顔と首に小さく薄く塗ってみましょう。

さらに、24時間様子をみてなにも反応がなければOKです!

金属アレルギーを持っている方は紫外線散乱剤の酸化チタンのものを!パッチテストも忘れずに

日焼け止めの中でも紫外線吸収剤や、紫外線散乱剤の酸化亜鉛が金属アレルギーの症状を発生させてしまうことがわかりましたね。

ぜひ日焼け止めを買うときは、紫外線散乱剤の酸化チタンを使用しているもの、また数値が低く、添加物が少ないものを選ぶのがポイントです!

さらに必ずパッチテストをして自分の肌に合うかどうかも確かめて下さいね!